衣類を食べる虫って、どんな虫か知っていますか?それに、そもそもその虫は何処からやって来て、部屋の何処に生息しているのか知っていますか?この部分を明確にして、適切に対処出来れば、衣類の虫食い被害も大幅に改善できるはずです。
ヒメマルカツオブシムシ
衣類を食べる害虫の代表的な存在としては「ヒメマルカツオブシムシ」でしょう。この生態に関して、板橋区役所のHPの内容を引用してみると「短だ円形、暗所を好み体表は濃褐色の短毛におおわれ、尾から長い毛の束が出ています。
乾物や衣類を食害し、洋服ダンスやカーペットの下などに潜んでいます。ウール素材の害虫です。体長:3mm前後」と書かれています。身近にいるとっても小さな虫なのです。
ヒメマルカツオブシムシの動画
それではヒメマルカツオブシムシの成虫の様子を動画でも見てみましょう。再生しても気分の悪くなる気持ち悪い映像ではありません。
いかがでしょうか?家の近所で当たり前のように見かける光景ではありませんか?考えたらゾッとしますね。
この花に群がる成虫のヒメマルカツオブシムシが窓からは入ってきて、家の中に卵を産み付けるのです。
(家の庭に花を植えている人は窓を開けっ放しにしないように要注意)
私たちは衣類の虫食いなど目に見える被害ばかりに目を向けてしまいますが、実は想像以上にヒメマルカツオブシムシは家の中で生活をしています。
なぜなら彼らのエサは衣類だけではなくホコリも彼らにとっては美味しいエサになるからです。
家具の裏、ベッドの下は要注意!定期的に掃除をしましょう。
もしも衣類の虫食いの被害に悩まされているのであれば、試しに週に1度のペースで家具の裏やベッドの下など徹底的に掃除をしてみて下さい。特にヒメマルカツオブシムシが幼虫の間とされる冬から春にかけて徹底的にこの作業を行えば、被害は大幅に改善される事でしょう。
きっと、どこの家庭でもある事ですが、引っ越しの時に使用したダンボールも実は害虫のエサになっている場合があります。
ホコリっぽい場所に本などを入れて置きっぱなしにしているダンボールは格好のエサ。本気で虫食い対策をするなら、この点も見直してみる必要がありそうです。
衣類の虫食いを防ぐ為には、単に衣類だけを守ろうとするのではなく、家全体の環境を変えて行く工夫が必要と言う事です。
家の中を出来るだけ清潔に保ち、それから市販の防虫剤を正しく使用する。それが本当に効果のある防虫対策と言えるでしょう。