ドライマークって洗濯絵表示の中では最も印象に残るマークですが、実は家庭洗濯では一番関係のないマークでもあります。そんな話をすると、「何を言ってるの?関係ないわけないでしょ!」って声が聞こえてきそうに感じますが、実際にその通りなのです。
なぜなら「ドライマークが洗える専用洗剤」や「洗濯機ではドライコース」なんて頻繁に目にするようになった事で意味合いがぼやけてしまっていますが、このドライマークは、家庭では使用しないドライクリーニングに関する指示なのです。
ドライマークの意味:ドライクリーニングが出来る
ドライクリーニングは家庭では出来ません。だから「ドライマーク」は、家庭洗濯ではあまり意味のないマークなのです。もし家庭洗濯で見るべき表示は「手洗いマーク」と言って良いでしょう。
■ドライマークの見方
ドライマークの洗濯絵表示は、上の表に記載されている通り「ドライクリーニングができる」「ドライクリーニングができない」を示した表示であることが分かりますね。
ドライクリーニングは石油など有機溶剤を使用した洗い方になり、クリーニング屋さんなどでしか洗うことが出来ない洗濯方法になります。だから、このドライマークはそれほど家庭洗濯には関係ないマークと言えるのです。
とても勘違いしている人が多いので、繰り返しますと家庭ではドライクリーニングは出来ません。仮にしたくとも出来ません。家庭で出来るクリーニング方法は水洗いのみです。
「私の家の洗濯機にはドライコースがある」と言う方もありますが、それはウールなどを優しく洗う機能であり、洗濯機で水洗いをしているに過ぎません。
ドライクリーニングとは石油など有機溶剤で洗う洗浄方法の事を意味し、水ではなく溶剤で洗う洗浄方法の事なのです。
もし家庭洗濯で洗濯絵表示を見る場合は、ドライマークよりも「手洗い」のマークを重視すべきです。極端なことを言えば、ドライマークは素材に関係なく殆どの衣類に付いていることが多いです。
もし「ドライクリーニングができない」となっている場合は、有機溶剤で剥がれてしまうような衣類に何らかの接着がある場合が大半です。家庭で洗濯絵表示を参考にする場合は、「手洗い」が出来るか出来ないか、それを目安にするだけで十分なのです。