洗濯表示ってややこしいと混乱している方はいませんか?
例えば「ドライマーク」は家庭で洗濯が出来ないのではないか?でも「ドライマーク専用洗剤」って洗剤が売っていたり、洗濯機には「ドライコース」と言った言葉まであります。
さらに洗濯表示には「ドライ×」やら「手洗い×」なんて表記もありますね。ドライ?水洗い?手洗い?頭が混乱するのも当然です。
それでは、ここで簡単に整理をしてみましょう。
一般的に洗濯には2つの方法があります。それは①水洗い ②ドライクリーニングです。
この①の水洗いに関しては家庭でもクリーニング屋でも出来ますが、②のドライクリーニングは家庭では出来ません。何故ならドライクリーニングとは石油などの有機溶剤を使った洗い方になり、専用設備と使用許可が必要だからです。
要するに家庭では「水洗い」しか出来ません。
この事が全てにおいて前提になります。「ドライマーク」やら「ドライコース」やら、これらは頭をややこしくするだけですので、あまり考えなくて大丈夫です。
ドライマークは「ドライクリーニングが出来るか否か」の目安としてのマークですのでクリーニング屋が見るマークと思っても大丈夫。
洗濯機の「ドライコース」や洗剤の「ドライマークが洗える」については、ウールなど優しく洗う方法について書いているものだと解釈して間違いはありません。
水洗い×のマークの場合は?
ドライマークをクリーニング屋が見るマークとして無視した場合、見るべき洗濯表示は「水洗い」に関するマークになります。
そこで、もしも水洗いが×になっている洗濯表示を目にしたらどうしますか?家庭では洗えないと言う事っでしょうか?
この答えは断定することは出来ません。
それは「水洗い×」が何故なのか?その正しい理由を知る必要があるからです。もし素材だけが理由で水洗い×なのであれば、「オシャレ着専用洗剤」を使用すれば洗える場合が多いです。
例えば、ウール製品の大半は「水洗い×」になっていますが、これが×の理由なら実際には優しく手洗いすることで簡単に洗う事が出来ます。また合成皮革などの場合も同様です。
もし水洗い×の理由が色が出る場合なら要注意です。要するに水で色が出てしまうものは、根本的に水で洗う事が出来ません。また水で洗う事で溶けてしまうような紙でできた衣類なども、当然洗う事は出来ません。当たり前の事ですが、これらは例外としてご注意ください。