時々ですが「防虫剤を使っていたのに、虫食に食われてた」なんて言葉を耳にすることがありますが、クローゼットからコートやセータを出して愕然とした経験はありませんか?
これらの場合、防虫剤に効果が無かったわけではなく、おそらく99%以上の確率で使用する側に問題があったと考えて良いでしょう。
なぜなら正しく防虫剤を使用している人の方が少ない。要するに、意外と衣類の正しい防虫対策って知らない人が多いんですよ。
例えば、防虫剤を使っていたのに「虫食いが起きていた!」と言う場合、初歩的な事ですが有効期限は切れていませんでしたか?
防虫剤の種類には1年間有効のものもあれば、6ヶ月というものもあります。意外と有効期限切れを気が付かず使い続けてる人も多いようです。
着用した後に洗濯をせずに汚れが付いたまま保管をしていませんか?もしシミが付いた状態であれば、防虫剤を入れて保管しても効果は大幅に低下します。
本来は虫食いの被害にあわないポリエステルなどもシミがあれば、被害にあう可能性があります。
防虫剤を購入した時に「使用方法」の部分に「衣類の汚れをきちんと落としてください」と書かれているはずです。せっかく防虫対策をするならしっかりと効果が出るように説明を読むようにしましょう。
これは実に多い例ですが、クローゼットの中をギューギューにパンパンに詰め込んでる人って多いのです。
あまり詰め込んでしまっていると、防虫剤の効果がありません。そのそも防虫剤はガス化させたもので、密閉した空間の中で、そのガスの届く範囲に防虫効果が出るものです。
もし防虫剤を使っているのに虫食いが起きていたって言う場合は、収納方法を見直すのも大切な改善方法と言えます。
移動式ハンガーラックなどに服をかけて部屋の片隅に置いたりしている方もあるようですね。
家庭環境によっては収納スペースの問題もあると思いますが、これでは防虫剤を使用しての防虫対策は全くと言って良いほど期待は出来ません。
上の項目でも紹介した通り、防虫剤は密閉した空間でガス化させることで衣類を食べる害虫を寄せ付けない効果があります。
大きなポイントは密閉した空間です。
もし普段から頻繁に開け閉めをするクローゼットにカシミヤなどのコートを一緒に入れ、そこに防虫剤を入れていたとしても、全く防虫剤の効果は発揮されません。これらは防虫剤の説明書にも記載があるはずです。必ず読んでおきましょう。
家具の裏やベッドの下など徹底的に掃除している人なんて少ないと思いますが、衣類を食べる虫は服以外にもホコリもエサとしています。だから、暗所でホコリの多い場所は害虫の巣窟になっている可能性が考えられます。
もし防虫対策をしっかりしているのに何故か食べられると言う場合は根本を絶つ事を考えてみる必要もあるでしょう。