赤ワインのシミは簡単には落ちません。こぼして乾く前なら流水だけでも落ちる場合があります。出来るだけ早く処理しましょう。
赤ワインは白ワインで落ちるなんて情報もありますが水を流す場合と効果は一緒です。もったいので止めておきましょう。
赤ワインの染み抜きに使用するものは「台所用洗剤」「酸素系漂白剤」「セスキ炭酸ソーダ」「クエン酸」を使います。
もし、楽チンに落としたいなら…
プロ用の「染み抜き剤 スポッとる」を持っておくと便利です。
基本的に飲食によるシミは早い段階であれば流水だけで落とせる場合があります。少し時間が経過すると「台所用洗剤」、それで落ちない場合は「酸素系漂白剤」を使うと良いでしょう。
<注意点>
水洗いが出来ない衣類は家庭では洗えません。例えば「水で色がでる」「水で縮んでしまう」可能性がある場合です。この場合はクリーニングに出す方が安心です。
【台所用洗剤で落とす】
①シミの場所に「台所用洗剤」をつけます。この台所用洗剤は基本的に何でもOK。油汚れに強い洗剤がおすすめ。
歯ブラシなどでトントンと叩いてみましょう。ゴシゴシと擦ると生地を傷めてしまうので注意が必要です。
表面的なシミの場合、台所用洗剤だけで落ちる場合があります。この段階で落ちたら最後に濯いで終了です。
ただし、時間の経過したシミ、頑固なシミの場合はそんな簡単には落ちません。そこで漂泊の染み抜きへと移ります。
液体の酸素系漂白剤とセスキ炭酸ソーダを使用します。セスキ炭酸ソーダはアルカリ剤で重層でもOKです。酸素系漂白剤は液体でなく粉末タイプでも大丈夫です。塩素系漂白剤は使えません。
【漂泊のシミ抜きの方法】
②シミの場所にセスキ炭酸ソーダ(重層でもOK)をスプーンなどでかけます。③そこに液体酸素系漂白剤をかける。そしてしっかり馴染ませてから、ドライヤーなどで加熱するだけ。
加熱方法はドライヤーの使用が便利ですが、お湯をかけて数分置く方法でもOKです。ただし、生地が弱っている場合は穴が開いたり、染色が弱い場合は色が落ちたりする場合があるので不安な場合は止めておきましょう。
セスキ炭酸ソーダや重層はアルカリ剤ですので、もしシミが落ちた場合もここで終了とはいけいません。アルカリ性を中性に戻す必要があります。そこで使用するのがクエン酸です。
セスキ炭酸ソーダ、重層、クエン酸は100均で売っています。
④粉末のクエン酸を水で溶かし、染み抜きをした場所にかけましょう。もしシミが落ちていれば染み抜きはここで終了です。
中和したら、しっかり濯ぎます。洗剤の残留は後に黄ばみなどの原因になるので気を付けて下さい。染み抜き後は洗濯機(手洗い)で洗い直す方が確実です。
この漂白の染み抜き方法は家庭染み抜きでは最も効果的な方法の一つになりますが、1回でスグにシミが落ちるほど甘くはありません。
同じ方法を繰り返す必要があります。
①~③、①~④を数回繰り返してみて下さい。繰り返す中でシミが薄くなっているなら継続です。繰り返しやっても一切変化が無い場合は、それ以上やっても落ちない可能性があります。その時は無理をせずに諦めましょう。