私たちが普段の洗濯に何気に使っている洗剤のは「弱アルカリ性」の洗剤が多く、その次に多いのが「中性洗剤」です。
では、弱アルカリ洗剤と中性洗剤って何が違うのでしょうか?
確かに中性洗剤と弱アルカリ洗剤を比較すると「中性洗剤」は「弱アルカリ洗剤」に比べると洗浄力は下がります。しかし染色や繊維には優しく、毛や絹などのデリケートな衣類やカラフルなデザインのオシャレ着には適した洗剤と言えるでしょう。
中性とはph7のことを言います。phとは水素イオンの指数の事で、物質が水に溶けた時の水の性質を現す単位です。
この性質は「アルカリ性」「中性」「酸性」と分類され、その指数が7の場合は中性、7よりも高いものはアルカリ性、低いものは酸性となります。
アルカリ性や酸性も洗濯に使いますが、ウールのセーターなどデリケートな衣類を洗う場合は中性を使用する方が安全です。厳密に言えば衣類は着用時よりも洗濯時に受けるダメージの方が大きい場合があります。大切な衣類は出来るだけ優しく洗える中性洗剤を使用しましょう。
衣類の汚れの主成分は酸性が多く、汚れを落とすことを考えるならアルカリ性が適切で、実際に市販されている洗剤の成分を見ると「アルカリ性」である場合が多いはず。しかしアルカリ性洗剤はタンパク質を溶かしてしまい、ウールやシルクなどの動物性繊維の風合いを崩したり、縮みの原因となってしまう事があります。
一般的にオシャレ着と呼ばれている服は、中性洗剤で洗う事をお勧めします。セーターやカーディガンもそうですが、コートなども自宅で洗う場合は中性洗剤を選びましょう。
中性洗剤はアルカリ性などのような強い洗浄力はありませんが、一般的にオシャレ着と呼ばれている衣類は大切に着用されていますので、そこまで大きな汚れは少なく、中性洗剤で十分である場合が多いのです。
中性洗剤のメリットは、衣類への負担が少なく洗える事、そして色落ちなどが起きにくいのが特徴として言えます。世間一般的に「オシャレ着専用洗剤」や「ドライマーク専用洗剤」などと言われている洗剤は、まず間違いなく中性洗剤です。
中性洗剤には漂白剤や蛍光増白剤などが入っていないものが大半ですので、安心して優しく洗う事が出来ます。もちろん、洗剤の力だけでなく、洗い方も優しくしないと意味がありませんので、その点は別途ご注意下さい。